水本理医師のAGA治療実績

薬を飲み始めた日から顔と脚に浮腫みがでました。
これはミノキシジルの副作用で、基本的には徐々に落ち着くものなのであまりにひどい場合を除いて気にしなくても問題ありません。
僕は2～3週間で落ち着きました。
僕が感じたのは浮腫みだけですが、人によって副作用の感じ方は違うので薬の飲み始めは特に注意していただきたいです。

僕が一番気になったのは「初期脱毛」です。
初期脱毛はAGA治療薬を飲むことで乱れたヘアサイクルを正常なヘアサイクルに戻していく段階で起こる初期症状です。必ずではないですが比較的多くの方に起こります。
ピークは治療開始から1ヶ月後くらいでした。ここで挫折してしまう患者さまも多く、その気持ちも分かりました。症状自体も1～2ヶ月続くタイプが多いように感じています。
ただ、初期脱毛が起こるということはそれだけAGAの影響を受けていた髪が多かったということで、薬が効いている証拠でもあります。

「髪が増えた」という効果ですと一般的には半年ほどかかります。早い方だと2～3ヶ月で効果が見られますが、反対に生えるまで1年近くかかる方もいます。薬の効き方にも個人差があるので症状と同様にみんな同じ時期に生え始めるというわけではありません。
薬の有効成分の量が多くなると発毛量も増える傾向にあります。経験的にも低濃度の薬で長期間治療を行うよりも、高濃度の薬で短期間に治療を行う方が効果を得やすいと感じています。

現場で感じるのは、治療経験のない若い方が高濃度の薬で治療を始める場合が一番薬が効いている印象があります。
ただ、年齢に関係なく効果がしっかり出る方もいるので薬の効き具合に関しては、どの年代であれ予測できないのが正直なところです。
また、個人的に今のところ治療してまったく生えなかった方に出会ったことはないです。
AGAは適切な治療をすれば、ほとんどの方がある程度の状態まで回復が可能です。

分かりやすい違いは、有効成分の含有率です。例えば「ミノキシジル」だと、市販のものは男性だと５％、女性は１％が多いのに対し、当院の含有率は男性は6.5％、女性は5％含まれています。
これは市販のもは副作用発症確率が低いためで、逆を言うとその程度の効果しかないということです。
問診時に市販薬で効果を感じなかったと言う方も多く、僕はコスパを考えると試す気にはなりませんでした。
また吸収率の高い内服薬の取り扱いもあるのもクリニックだけです。

ヘアサイクルが一周するのが大体2～3年と言われているので、できれば2年は発毛治療を行って欲しいです。それ以降は症状を見て維持療法へ切り替えるのがベストだと思います。
個人差はありますが治療を2年目以降は十分な効果を感じにくくなる可能性はあり、その場合、類似薬に切り替えて対応するなど様々手段があるので、ご相談ください。
また、治療を止めるとホルモンバランスが再び崩れ、抜け毛が増え始めます。一気に髪の毛が抜け落ちることはまずありません。それとホルモンバランスは加齢とともに崩れるので、治療前より悪化することも十分考えられます。

薄毛の症状がすでに出始めている方であればすぐに治療を始めることをおすすめします。
AGA以外の脱毛症の可能性も考えられるので、まずは早めにクリニックで診断してもらうといいでしょう。
クリニックは最終手段というよりは、市販の育毛剤などを試す前にまず最初の登竜門として考えていただければと思っています。今の状態がAGAかどうかを判断することで、一人ひとりどういった対策が適切かをお伝えすることが可能です。個人的には自毛を増やさず人工毛で補うカツラや増毛（ヘアエクステ）などのほうが最終手段かなと思います。基本的には毛根が閉じてしまわない限りはどの段階でクリニックへ来ても健康な方であれば治療は可能です。ただし、放置すればするほど、いざ髪を増やそうとすると時間がかかってしまうことが多々あります。薄毛初期のほうが薄毛が気にならない状態に戻すまでの時間も短く、治療コストも抑えられます。

薬の効果は生活習慣に左右されず弱まることはないので、治療前より髪が抜けにくくなり、発毛もします。ただし、AGA以外の脱毛症で髪が抜ける可能性もあるので生活習慣は改善した方がいいでしょう。
具体的には食事と睡眠が重要ポイントです。食事からはビタミンやミネラル、タンパク質を摂取するように意識し、睡眠の質、睡眠時間・睡眠周期を意識することで、ストレスの軽減やホルモンバランスを整えることに繋がります。睡眠周期を意識して睡眠時間を90分単位にすると目覚めも良くなります。また、適度な運動も睡眠の質の向上に繋がります。